2024.11. 16
「災害は忘れた頃に…」〜災害訓練の実施
2024年11月15日、あぷり全施設にて、「災害訓練」が行われました。「介護施設のBCP義務化」より前に、あぷりでは兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科・青田教授ご協力の元、『BCP』(Business Continuity Plan=事業継続計画)に注力しており、2023年1月には、八尾市主催「実効性のある避難の確保に関する講演会」にて、講演させていただいております。
毎年、2回ほど訓練を行っておりますが、今年から大きく変わった点として、災害想定を水害から地震に変更した点です。
これまでの「水害」は、周辺を流れる大和川の氾濫を想定していました。これは2017年10月に上陸した台風21号で大和川流域の一部で川の水が増水・氾濫したという事象があり、水害避難の現実味を帯びたため、「命を守る」ことを目的に水害を想定きました。
関西では南海トラフ地震の発生も予測される中、自然災害といえば、「地震」がまず頭に浮かぶかと思います。しかし、当社では最初に地震ではなく水害を想定したには幾つかの理由があります。
まず…「地震想定は難易度が高すぎる」という点です。地震は突発的に起こります。その災害に対して準備…と言っても取り組むべきことが多いことで
そこで、いつ発生するか大方の予想がつきやすい「水害」からスタートすることで、災害に対する準備の意識を高めつつ、「地震」というフェーズに進めていくことで考えてきました。
これは、ご協力いただいている兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科・青田教授からのアドバイスを元に「6割の出来」を目指した結果です。100点を目指すと非常に苦しい思いをしながらのBCPとなりますが、まずはできる範囲で行いつつ、徐々に高めていくという手法で取り組んでいます。
地震に関しては、今年2月から取り組みをスタートしています。2月は座学中心で行ってきました、今回は初めて実際に訓練を行いました。午前中はグループワークとして「「何ができるか」について意見交換を行いました。午後からは実際に訓練をスタート。「6割の出来」を目指しているので、訓練終了後、PDCAを行いながら、レベルを高めていく流れで行っています。
また当社では、「災害訓練」を単に災害のために行っているのではなく、感染症対策や普段の業務効率・業務改善にも活かしています。
なによりも、当社施設でお過ごしいただいているご利用者様の命を第一に考えて、行動しております。